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マスク メロン 栽培 技術、品質で常に他県の一歩先を行く伝統の静岡

クラウンメロンの温室栽培の歴史は90年にも及ぶ

クラウンメロンの歴史は古く、1921年に静岡県袋井市にて、塚本菊太郎氏、永井虎三氏、村松捨三郎氏ら3名が共同で温室栽培を始めた記録が残っています。ということは、既に90年以上の歴史があることになります。全国で生産される温室メロンのうち出荷量で約40%、粗生産額では約60%を占めています。名実共にまさに日本一のメロンです。 デパートや高級フルーツショップの棚に、桐箱に入って鎮座しているメロンは、多くの場合、このクラウンメロンです 。

播種~接木

種巻きしてから約3~4日でメロンの目が土から顔お出します。そして樹勢をよくするためと病気を防ぐ為の接木をします。

メロンのベッド作り

昭和47年~48年頃までは、良いメロンを作るために、ベッドの中へ薬と発熱材料を入れて床作りをし、毎作新しい土と取り替えていましたが、最近では次のような、より合理的な方法で行っています。


大地との接触を避けるためにブロックを並べ、その上に金網を置き、寒冷抄を敷きます。
金網の上に作土を搬入し、蒸気消毒用の鉄パイプを敷きます。
ビニールの被ふくをし、80度C以上の温度で熱処理をし、殺菌します。
管理機を使用して耕起と肥料の攪拌(かくはん)を行います。

定植~メロンの良否をきめる灌水作業

種まき後20~25日くらいで鉢から温室の特製ベッドに移します。そして、植え付けから収穫まで、木の出来具合や床土の乾き具合などを見ながら、毎日2~3回の灌水(ジョウロやホースで水をやる事)を行います。この灌水の仕方がメロンの出来の良否に大きく影響を及ぼしますから、灌水はメロン栽培の過程の中で最も重要な作業といえます。また、温室内の湿度・温度の調節も灌水に次ぐ大切な作業で、木の姿勢や果実の肥大、ネットの模様などに大きな影響を与えます。室温は冬でも日中は30度C,夜間は22度Cに保たれます。薬剤散布は1週間に1回ほど行って病虫害からメロンを守ります。

定植時のメロンの木。冬場の株間は36cm~37cm、夏場は34cm~35cmの定植をします。
定植後、約20日ごろのメロンの木
灯油で燃やして炭酸ガスを各部屋にファンで送り、メロンの成育を高めます。写真は炭酸ガス発生機。
ダクトで部屋全体に炭酸ガスがむらなく広がるようにします。

交配~撰果

メロンの期は植えつけてから約25日で開花します。きれいな黄色いメロンの花が咲くと、毎朝、一つずつ丁寧に雌花と雄花の花粉をつけてやります。メロンの果実は人の手によって生まれ、交配日より冬場は50日前後で、夏場は48日~49日前後で採果、出荷されます。

1本の木に3個の交配をして、約1週間で鶏卵位の小メロンとなります。その3個の内で形状、大きさなどの最も良いものを選んで、一個を紐で吊り。他の2個を取り除きます。1本の木の全精力を1果に集中してこそ、お客様に喜ばれる果実の王様としてのメロンが実るのです。

ネットの出来るまで

上記写真は、メロンにネットが出る前からネットが出始めているところです。メロンのネットはその木の出来具合や灌水の仕方、温度管理などによって出方が変わってきます。また、天候にも左右されます。苗作りから毎日毎日、細心の注意を払って適切な管理を行い、はじめてあのマスクメロン特有の美しいネットが出来るのです。日常の管理の中でのほんのわずかな不注意が直ちにネットなどに影響するほど、メロンは敏感でデリケートな作物です。

美味しさの秘密

ネットは交配(開花)後、約18日くらいで出始め、約1週間で出尽くします。当遠州地方は世界でも屈指の明るい太陽の恵みを受ける、まさにメロン栽培の好き適地といえます。また、粘土質の土と土に通気性があることもメロン栽培には必要です。保水と酸素供給により根の育成がよくなります。そして、メロンの味と肉食は肥料で決まります。栄養のバランスと穏やかな効き目が決めてとなります。さらに一本一本のきめ細かな管理を徹底的に行うことが肝心で、樹づくりと玉のバランスが問題となります。最後に、何より愛情が必要です。

メロンの8分仕上がり

上記の写真のメロンは、8分通り成育が済んだもの。この頃が素晴しい味と香り、そして美しく盛り上がったネットを持つ優れたメロンに仕上げるための大切な時期なのです。またこの頃、果実を病害虫から守ったり、果実をより美しく仕上げるために2~3回、玉ふきを行います。そして、交配から冬期約55日、夏期約50日でメロンは熟します。熟したメロンは、1個ずつに付けてある交配の日付と、その熟度を良く見て慎重に採果を行います。以上がメロン栽培の大要ですが、クラウンメロンは品種の選定から育苗、収穫までクラウンメロン支所生産部の一環した栽培指導により生産されていますから、高品質なマスクメロンを均一的にお届けできるのです。

熟成

 

 

検査~出荷

集荷場に集められた各組合員のメロンは、すべてはこの蓋を取られコンベアにのせられます。そして、検査員が等級、玉揃、量目などが適正であるか厳密に検査します。適正でないものは、その場で改められます。また、クラウンメロンは形状、大きさ、ネットなどによりそれぞれの規格に基づいて箱詰めされて集荷場に出荷されてきますが、初出荷の場合、検査員により無作為抽出の方法で抜き取り、内容検査が行われます。そこでは糖度、肉質、風味う、熟度、病害虫の有無などについて検査され、合格したものだけに出荷の許可が下ります。このようにクラウンメロンは、厳格な内容検査にパスしてから出荷されますから、安心してお買い上げいただけるのです。

クラウンメロン集荷場

クラウンメロン支所には、南・北・中の3ヶ所の集荷場があり、全体の出荷量を東京、大阪、九州など全国にある13の市場の、それぞれの需要に応じて振り分け出荷されています。夏場には1日3,000~4,000ケース、冬場には2,800~3,000ケースが出荷されています。